単衣の紬は自己責任で洗えます
皆さんこんにちは!ゆもとです。
さて、ずっと前から書こうと思って温めてきたネタを書きます!
ズバリ!!単衣の紬を自宅で洗ってみた!!!
このトップ画像で着ている単衣の紬は、自宅で洗ったものです!
え!?待って!!正絹を自宅で洗うなんて無謀でしょ!?
正絹はドライクリーニングでしか洗えないんじゃないの??
そんな声が聞こえてきそうです。
まず、最初に結論を言っておきます!!
単衣の紬は洗えますが、
丸洗い(ドライクリーニング)に出すより
風合いが落ちます!
また、少し縮みます。
私は洗濯機のオシャレ着洗いコースで、シルク専用ではない中性洗剤で洗って、
完全に乾いてからアイロンをかけてしまったので、余計に縮んだのかも。
身丈は4cm、裄は2cm程縮みました。
半乾きの状態でアイロンをかける方が生地の縮みは少ないのではないかと思います。
また、洗濯機で洗うよりは、手洗いしたほうが縮みは少ないかも。
なので、とっておきの着物や、お仕立てした着物などは
今まで通り、丸洗いに出すことをオススメします!
また、私が実際に洗ってみた体験により、
こうした方が良かったな〜という改善点が多々あったので
それも踏まえて記事を書いていきます!
洗うものの選別(注意事項)
まず、あくまで自己責任になります。
洗って縮んでも、風合いが損なわれても、誰も責任は取ってくれませんので、
そこはご理解ください。
私の場合は、昔お仕立てした紬の単衣は自宅では洗わずに、
丸洗いに出しています。
思い入れのある着物や大切な着物は、自宅で洗うのはやめたほうがいいです。
リサイクルでお手頃価格で買った単衣の紬(平織りのもの)で、
身丈や裄が少し縮んでも着れる寸法のものを洗っています。
この方法で正絹の着物の中で洗えるのは、単衣の紬だけです。
織りの着物であっても、
絶対にお召しは洗わないでください。
強撚糸といって、糸に強い撚りをかけてあるので、
水に濡れると恐ろしく縮みます。
洗えるのは、単衣の紬だけになります。
単衣というのは、裏地が付いていない着物のことです。
裏地が付いている正絹の着物(袷、胴抜き)は絶対に
家では洗えません。
また、紬か小紋かお召しか、わからない方は、
自宅で洗わずに丸洗い(ドライクリーニング)に出してください。
単衣の紬が自宅で洗えるのは、織りの着物だからです。
染めの着物である小紋は自宅で洗えませんのでご注意ください。
(織りの着物でも、強撚糸で織ってあるのでお召しは自宅で洗えません)
ちなみに、初めて自宅で紬を洗う方は、真綿紬の単衣から
洗うことをオススメします。(理由は後で書きます)
また、一度も自宅で着物を洗ったことのない方は、
まずは自宅で、木綿かウールの単衣、ポリエステルの単衣や袷を
洗ってみてから、トライしてみるのがオススメ!
(なぜかというと単衣の紬を洗う方が難易度高い。
足し算引き算を飛ばして、いきなり掛け算を習う的な感じ)
単衣の紬の洗い方
①畳んで洗濯ネットに入れる
簡易的な畳み方ではなく、箪笥にしまう時の畳み方で畳みます。
畳んだら洗濯ネットに入れましょう。
(三つ折りにして畳むor二つ折りにして畳み、さらに洗濯ネットに入るサイズに畳む)
②洗面台orお風呂の浴槽or空の衣装ケースを準備する
洗面台やお風呂の浴槽を綺麗に洗います。
もしくは、空の衣装ケースを用意します。
ちなみに私は洗面台で洗っています。
③②で準備した所に水を張り、洗濯用の洗剤を加える
水を張り、洗濯用の洗剤を規定量分、加えます。
オススメはシルクランドリーです。
以前洗った時、シルクランドリーを持っていなかったので、
オシャレ着用の中性洗剤で洗いましたが、風合いを考えるとあまりオススメはできないです。
シルクランドリーで洗った方が風合いを考えると良いと思います。
今後洗う時は、シルクランドリーで洗おうと思っています。
(エマール、アクロンなどのオシャレ着用の中性洗剤であれば
洗濯可能です)
④①の洗濯ネットに入れた単衣の紬を③の洗濯水に入れ、押し洗いします
①で準備した洗濯ネットに畳んで入れた単衣の紬を、
③で作った洗濯水につけて、押し洗いをします。
押し洗いとは、その名の通り、
水に浮いている洗濯物を両手で下に押します。
押したら一度手を離します。(すると洗濯物がまた浮いてくる)
この動作を私は10〜15回程繰り返しています。
(正しい押し洗いは20〜30回程するらしい)
⑤洗濯水を流し捨て、すすぐ
洗濯水を流し捨て、すすぐ作業に入ります。
洗面台、浴槽、衣装ケースに付いている泡があれば簡単に洗い流して
ください。
再度水を貯めて、押し洗いしてすすいでいきます。
この時の押し洗いの回数は適当なのですが、私は6〜7回位です。
⑥すすいだ水を流し捨て、再度すすぐ
すすいだ水を流し捨てて、
再度水を貯めて、押し洗いしてすすぎます。
この時も6〜7回位押し洗いします。
⑦洗濯機の脱水を1分かける
ネットに入れたまま、洗濯機の脱水コースを1分だけかけます。
この時、オシャレ着洗い用コースの脱水にしています。
⑧着物用ハンガーに干す
パンパンと軽くシワを取りながら、着物用ハンガーに干します。
脱水が終わったらすぐに干してください(シワの軽減)
ちなみに、裄が長い方にオススメの着物ハンガーはこちら(長尺タイプの方です)
⑨半乾きの時に、当て布をしてアイロンをかける
半乾きの時に、当て布をしてアイロンをかけます。
要はアイロンの時に、濡れているから霧吹きしなくてOKだよね〜
って感覚と言いますか。
面倒ではありますが、このアイロンがけ作業をすることで、
正絹のツルっとした風合いが戻ってくるようです。
一応当て布推奨はしていますが、当て布ではシワが取れないようでしたら
裏面から直で少しアイロンかけてみて、自己判断でお願いします。
洗濯機での洗い方
私のオススメは手洗いですが、洗濯機でも洗えるので記載しておきますね!
洗濯機で洗う場合も、簡易的な畳み方ではなく、着物を箪笥にしまう時のように畳んで、
洗濯ネットに入れます。(私は三つ折りにして畳みました)
オシャレ着洗いモードで、脱水は1分にして洗ってください。
洗剤はシルクランドリーがオススメです。
(エマール、アクロンなどのオシャレ着洗いの中性洗剤でも可能ですが、
風合いを考えると、シルクランドリーがオススメ)
脱水が終わったらすぐに着物ハンガーに干してください。
上記の手順⑧、⑨を行います。
(洗濯機よりも、手洗いの方が生地が痛みにくいですし、
縮む率も少なくなると思うので、手洗いがオススメではあります)
洗う頻度
洗う頻度は、ワンシーズンに1回、もしくは多くても2回までかなと思います。
やはり洗う度に、生地に負担はかかるので。
単衣の真綿紬がオススメ
単衣の真綿紬は元々生地がツルッとしていないので、
自宅で洗っても、違いが分かりにくいです!
私は、前回は洗濯機で洗ったので、
やはりシワになるのでアイロンは必須でした。
ただ、着物は直線でできているので、
ワイシャツやブラウスのような立体裁断のものよりは
断然アイロンがけはしやすかったです!
(ただ、布面積は広い笑)
手洗いで真綿紬の単衣だと、細かいことを気にしない方であれば
もしかすると、アイロンなしでもいけるかもしれません。
まとめ
少し手間はかかりますが、単衣の紬が自宅で洗えるのは
クリーニング代がかからないので、いいですよね!
自宅で洗えると思うと、単衣の紬がより気軽に着れるようになります!
木綿やウールの単衣、ポリエステルの単衣・袷ほどは
気軽には洗えないですが、やはり、絹には絹の良さもありますし。
ワンシーズンに1回位なら、多少の手間でも洗濯出来るな〜
と私は思っております。
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